こんにちは。ECシステムエンジニアリング部門の野口(id:celitan / @regtan)です。MonotaROでは購入者向けのマーケティングオートメーションシステムのプロダクトマネージメントとその開発チームのエンジニアリングマネージャを担当しています。
今回は、2024年12月に社内で行われたアドベントカレンダーの取り組みについてご紹介します。一般的なアドベントカレンダーは12月1日からクリスマスである12月25日まで一つずつ小さなプレゼントを取り出して楽しむものですが、Tech系でアドベントカレンダーといえば12月1日から12月25日までお題に沿ってリレー形式で記事を公開する取り組みを指します。企業単位やTech系コミュニティやTech系ブログサイトでも盛んにおこなわれていることもあり、目にする方も多いかと思います。私自身もいろいろな記事を読むことを楽しみにしているのと同時に、今年のことを振り返って何かアウトプットできるものがあるかなと考えていたりします。
MonotaROにおける学びの共有
MonotaROにおける学びの共有の場としてはいろいろな場所があります。最もオフィシャルで最も大きな場である社内カンファレンスManabiCon。Tech部門内限定のDeepManabiCon。外向きの記事を掲載しているnoteやこの記事が掲載されているTechBlog。小さいものだと部門やグループ内の勉強会・読書会・LT会。そして、今回アドベントカレンダーが開催された社内Blogというものがあります。社内BlogといってもCMSがあるわけではなく、GoogleDriveの特定のフォルダに記事を書いたファイルを入れるとSlackに通知されるというだけでなんですが、主にTech系部門では知識共有の場やちょっとしたネタ披露の場として利用されています。
ManabiConについては過去紹介した記事をご覧ください。「職種を越えて学びを共有する | 全社カンファレンスを成功させたイベントのブランディング」
ManabiConは半年に一度開催ということもあり、思いついたものをすぐに発表するということにはあまり向いていません。(とはいえ、とりあえず発表する意思表示だけして内容は後で考えよう、という発表駆動な方もおられます)社内ブログであれば、いつでもちょっと手の空いたタイミングにスッと公開できる手軽さもあり、多くの人に利用されています。
このような形で通知されます
社内ブログアドベントカレンダー
11月も末に近づき、slack社内ブログチャンネルにアドベントカレンダーで書きたい人いませんか?と軽い気持ちで流してみました。ここで集まらなかったら自分で毎日何かしら書くか、くらいの気持ちでした。
この投稿のあと、slackのCanvasにカレンダーを準備してくれた方が現れ、そこに続々と記事を書きたい人が書きたいお題をカレンダーに書き込んでいきました。1時間もしないうちに1枚目のカレンダーが埋まり、自然と2枚目のカレンダーが準備され、カレンダーで書く日を決めるのが難しい方向けに期間内いつでも書いてOKというフリー枠まで準備され、全39本の記事の予告がなされました。12/1から土日祝日を除いて毎日少なくとも2本ずつ社内ブログ記事が公開されて、みなさん予告した日にちゃんと公開することができ、無事完走することができました。
今回記事をメンバーはTech系部門の方が多かったのですが、ほかの部門の方にも記事を寄せていただき、その部門ならではのトピックを知る良い機会となりました。
社内ブログだからこそ気軽に
今回社内ブログを利用してアドベントカレンダーをやってみたのには大きく2つ理由がありました。
一つ目には、外向けに発信するというのはなかなかにハードルが高く感じるので、内向きである社内向けであれば誰でも気軽に参加できるかなと思ったためです。社内向けであればTechBlogのようにモデレーションも必要ないので書く人個人が満足のいくレベルで書いてしまえば良く、多くの人の手をかける必要はありません。 もう一つは、気軽な発信をしてほしいというマネージャとしての気持ちからです。大きいものであれば準備も発信するハードルも高いためにやってみようと思わなくても、このような気軽かつイベント的なものがあれば発信しやすくなるのかなという気持ちでした。もちろんカンファレンスやイベント登壇のような外向けの大きな場で得られるものも多くありますが、社内ブログアドベントカレンダーをきっかけにして、ライトに発信する習慣を身につけてくれるといいなと思ったからです。
この取り組みをきっかけに自分のキャリアにつなげてほしい
今回は社内ブログを利用してのアドベントカレンダーでしたが、本当は各個人のアカウントに紐づいた形で外向け媒体での取り組みとしたかったという気持ちもあります。というのも、Webサービス開発者・関係者は外向けの媒体で発信することが自分の市場価値を形成するものであるという流れがあります。個人のアカウントで学びを発信することでその人の思考の過程やスキル感を読者が知ることができるようになり、著者の市場価値を測ることができるようになります。 キャリアを形成するうえでその人のスキル感を測ることができる・できないは大きい意味を持ちます。具体的に言うと、転職するときにレジュメからは読み取れないスキルセットや考え方を知るきっかけになります。それにより、ポジティブな評価を得る機会も増えてきて、最終的には自らの望む方向性に進む可能性も増えてきます。
外向けの発信においては別にバズらなくてもいいし、自分がまた同じハマり方をしたときに読める程度の記事でもいいのでオープンな場に記録として残しておくことが必要だと考えています。もちろん、間違った内容は好ましくありませんが指摘されたことに真摯に向き合い訂正すればよいわけで、悪意をもって誤った記事を広げようとしなければ問題はありません。昨今、どうしてもバズりを意識しすぎるあまりの記事もありますが、そこまでじゃないアウトプットにも価値があることを知ってもらえたら、この社内ブログでのアドベントカレンダーの取り組みも成功といえるのではないかとおもいます。
社内の雰囲気もふくめてより詳しくご案内できるカジュアル面談も受付中です。ぜひご応募ください。