全社員からデータ基盤への問い合わせが殺到して2人では捌けなくなったので仕組みで解決する話〜datatech-jp Casual Talks #2 登壇後記〜

データ基盤グループの吉本です。 今回は先日開催されたdatatech-jp Casual Talksで登壇した内容について補足も含め紹介します。

datatech-jp.connpass.com

発表資料はこちらです。

www.slideshare.net

datatech-jpは主にデータエンジニアリングやデータ活用に関わる方が参加するコミュニティで、DWHやデータマネジメント、データエンジニアリングに関わる技術、ツールなどについて知見を共有したり、輪読会やLT会のようなイベントを実施しています。
オーガナイザーとして同社同僚の吉田(id:syou6162)が参加しています。

その中でCasual Talksという文字通りカジュアルにデータ基盤やデータ活用に関する取り組みを話すイベントがあり、吉田から声をかけてもらい、登壇することになりました。

せっかく登壇するのであれば、モノタロウで今取り組んでいる事例を共有したいと思い、
データ基盤を運用する中で全社からやってくる問い合わせに対して仕組みで解決している話をしました。

発表内容の背景(問い合わせ対応における課題)

モノタロウでは全社でのデータ活用を推進するため、10年以上前からDWHの構築や機械学習によるレコメンドに取り組んでいました。
2015年からはBigQueryを中心としたデータ基盤を整備し、システムのデータやログ、Google Analyticsなど分析に使うデータを集約しています。 またエンジニアやマーケターではない方でもデータの集計や分析を行えるようにSQLやGoogle Apps Script(GAS)、データポータルの研修を定期的に実施しています。
このような取り組みの結果、データを使った意思決定や改善が企業の文化として定着するようになりました。

(データ基盤の整備における具体的な取り組みや、データ活用における業務改善の例については下記の資料をご参照ください)

tech-blog.monotaro.com www.businessinsider.jp

このようにデータの活用が全社で進んだ一方で、

  • 同じデータで分析しているのにAとBのダッシュボードで結果が違う
  • 商品系のデータは詳しいが、Google Analyticsのデータの使い方はわからない

などのように、正しい意思決定や組織を横断したデータ活用の面でデータをどう管理するかが今の課題になってきており、この観点で様々な部門やグループからデータ基盤に関して問い合わせが増える状態になってきました。

(モノタロウのデータ基盤における課題とビジョンの詳細については下記の発表資料をご参照ください)

tech-blog.monotaro.com

www.slideshare.net

発表したこと

データ管理の観点から問い合わせの対応における課題は以下の通りです。

課題例:

  • 組織を横断した指標の分析、データに関する知見の共有が不十分
    • 分析結果が人によって異なる
    • 集計のロジックが属人化
    • 単一事業ながら物流、サプライチェーン、商品開発、営業など領域が幅広いためデータに係る業務知識が局所化している
  • データ活用に関する問い合わせのボトルネック化
    • 全社員から問い合わせがくるがデータ基盤グループは専任メンバーが2人しかおらず(2022年6月現在)、捌ききれない状態
    • データ分析に関する知見、情報が散在している

こうした課題に対して場当たり的に解決するのではなく、組織/体制の整備と仕組み化によってスケールさせることが必要だと考え、問い合わせに対する分散での対応ナレッジの集約を大きなテーマとして取り組んでいます。

現在は具体的に、

  • 問い合わせ対応時に分析に詳しい業務メンバーを巻き込む
  • 勉強会の開催やポータルの作成による情報集約

などを行っています。

勉強会として特に社内で問い合わせが多いトピックについて実例を踏まえながら紹介しています。

過去に実施した勉強会のトピック:

またこれで終わりではなく、さらに体制や仕組みを強化していきたいと考えています。 (詳細は発表資料をご参照ください)

発表の反響

datatech-jpではコミュニティのSlackがあり、そこで発表中に感想やコメントをいただきました。
みなさんとても温かく発表時にも「問い合わせ対応は自分たちも詳しい人を巻き込んでやっている」といった共感のコメントや「勉強会ステキ!」などポジティブなコメントが多くあり、特に「やる必要があることを粛々とやりきっていてすごい」という言葉が心に残りました。
今回紹介した取り組みは決して特別なものではないのですが、発表やコメントを通じ、世に出ている一般的な事例や知見、プラクティスをやりきることの大切さを感じました。

最後に

datatech-jpの登壇を通じ、改めてデータ基盤における取り組みをまとめたり社外に共有するいい機会となりました。
モノタロウではデータ活用の一段階上げるため、上記のようなデータ管理における課題に取り組んでいます。こうした取り組みに興味がある方はぜひカジュアル面談や採用のご応募お待ちしています。

open.talentio.com