常時ペアワークしてたら仲間が増殖してきた話

こんにちは、yoichi22です。前回はチームの働き方をデフォルトでペアワークにした話を書きました。その後も微調整とふりかえりを繰り返して試行錯誤を続けていますが、その中で発生した変化の一部を紹介します。

2人、ときどき3人は、よい

なんと マネージャーが おきあがり
なかまに なりたそうに こちらをみている!
なかまに してあげますか?

はい ← ピッ!
いいえ

ペアx2で常時ペアワークをしている状態になった後、マネージャーの鈴木から「僕も会議じゃないときは一緒にやりたい!」と声があがりました。会議で居ないことも多いのですが、席に戻っているときはぼっちになってしまっていて寂しかったのだと思います。もちろんチームのメンバは大歓迎で、是非是非どちらかのペアに入ってくださいませ3人でやりましょうとなり、ペアワークにもう1人加わった3人での作業が時々混じるようになりました。実際やってみると3人目の視点が入ることで行き詰まらず先に進められることもあったりして、1人ずつの作業からペアになったときと比べるとインパクトは小さいものの、作業スピードへの寄与が得られました。それまではペアにこだわってしまっていたけど、3人でもいいんだ、ペアであることにこだわる必要ないんだという気付きが得られました。

その後メンバの1人がお休みのある日の朝会で、ペアが揃わなくて1人なら、今日は3人でやっちゃおうよ!という話が出て、3人組x1の体制でお仕事を進める日が発生しました。それまでは「常時ペア、ときどきぼっち」だったのが、「常時ペア、ときどき3人」というやり方に変わり、休みを取るときに相方がぼっちになってしまわないかという心配をする必要もなくなりました。

割り込み

我々のチームには他チームからの相談や依頼が時々舞い込むのですが、常に会話しながら作業しているのを見て取り込み中だと思い、相談しようと近くまで来てみたけど引き返していった事例を見つけてしまいました。割り込みがあまりに多いのは辛いのですが、週次のふりかえりで相談してみると、

  • ペアワークをすることで、他チームの人の割り込みを遠慮してもらいたいという意図はなく、そんなつもりじゃなかった!
  • 1人だと割り込まれた後にさらに別のことして元の作業に戻れないことが多々あるけど、2人だと戻る力が強いので割り込まれてても全然大丈夫!
  • そもそもペアワークに取り組んでいるというのをまわりのチームのメンバに伝えてなかったので、そう誤解されても仕方ない!

という意見が出て、関係者の居るSlackのチャンネルでアナウンスしようとなり、以下の内容でメンバの一人が投稿してくれました:

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リアクションで :pear: が付いてたのは我々のチームの楽しさが伝わったのか、typoをいじられたのか、はたまた別の深い意味があるのかわかりませんが、いずれにせよ気軽に話しかけてもらえるようになった気がしています。

ペアワーク体験会

割り込み歓迎のアナウンスの補足として、ペアワーク自体の見学とか体験とかも歓迎ですよーと伝えたら、興味を持った他のチームから入れ代わり立ち代わり人が送り込まれてくる事態に発展しました。

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最初は別チームのリーダーがちょっとだけ体験してみたいと言ってきたので、片方のペアに混じって3人での作業を一時間ほど体験してもらいました。そのあとそのチームでもペアワークを試し始めたようですが、チームの文化や扱っているプロダクトの性質の違いがあるので、一つのチームでうまくいったやり方をそのままやってうまくいくというわけではないし、うちのチームも試行錯誤をしながら調整してきたということもお伝えして、状況を見守っています。別のチームの試行錯誤から我々のチームでも活用できる知見が逆輸入できるといいなと期待をして外から応援中です。

その次は、隣のチームのジュニアエンジニアに一週間ほど体験留学的に入ってもらう機会がありました。担当タスクを持ち込みで入ってきたので、まずはその作業中だけ片方のペアに加わっていたのですが、常時ペアと言っても途中で別件の打ち合わせなどで分かれることがあり、その後いつ作業再開できるのか声を掛けづらくて困るという問題が出ました。既存のチームメンバ間では朝会でそれぞれの一日の予定を確認しあっていたのが再開のしやすさに寄与していたことがわかり、それに気付いてからは朝会も出てもらうようにしました。また一方で、3人なのだから1人欠けても複数人作業を継続できるねということで、作業者を入れ替えつつ2人だったり3人だったりで作業自体は継続してみたりと、モブワーク風の要素を取り込んだ新たなやり方を見い出せました。

あと、ペアワークをどうやっているかのインタビューも来てくれました。体験留学中の1人も含めて3人で質問に答えながら、今できてることとまだできてないこれからの課題や、それぞれのペアワークとの向き合い方について、自分たちの中でも考えを整理するいい機会になりました。

他のチームの人に体験をしてもらうにあたって、3人でもやれるというのがその前に気付けていたので、ペアワークのペースを乱さずに気軽に混じってもらえてよかったです!

チーム仕事

ペアワークがチームのデフォルトの働き方になった後、3人やそれ以上での作業が時々盛り込まれるようになりました。途中モブワークのワークショップをやったりもしたのですが、チームではこの働き方を何と呼ぶのかは特に気にせずに、その時々でやりやすい方法を選びながら進んでいます。

また逆に複数人で作業をしている途中で、これ一緒にやってるのは効果的じゃないよねと感じた時は、黙って複数人作業を続けるのではなく、ここはそれぞれで分担してソロでとなることもあります。常に会話しながらやってるので気付いたことすぐに言わずにはいられないことの効能がここでも発揮されているようです。

チーム仕事の醍醐味は一人ではできないことを達成することだと思いますが、成果だけでなく働き方も一人ではやれないやり方に取り組めていて、周りの人を巻き込んでチームで仕事を進めているという実感を得ています。ヒャッハー!