MonotaRO Tech Summer internship 2020 エンジニアリングコース バックエンド 参加レポート 3

はじめまして、東京大学大学院の高田です。今夏参加させていただいたモノタロウインターンシップについて報告いたします。

概要

  • エンジニア・データサイエンスの二部門での募集。
  • エンジニア部門はフロントエンド・バックエンド開発に分かれていた。
  • 取扱商品の欠品情報を扱うAPIの実装を行った。
  • テスト駆動開発っぽい開発経験ができた。
  • テストやAPIのPRレビューをしていただき保守性・可読性の高いコードの重要性を学んだ。
  • 完全オンライン開催

インターンシップの内容

8/31-9/4の計5日間でインターンシップに参加させていただきました。私はデータマーケティング部門EC基盤グループコアロジックチームという部署に配属されました。ほかのチームでは二人一組で開発するというところもあったようですが、私は個人開発でした。時折メンターの方にレビューやペアプログラミングしていただきました。

以下の写真はペアプロしているときの様子です。インターン期間中、Zoomは画面オフ・音声オフでつけっぱなしにしておいて、わからなくなったら声をかけて写真のように教えてもらうという方法で作業してました。他のチームではずっと一緒に作業しているというところもあったみたいですが、自分はオフラインの作業方法に近くてやりやすかったです。

f:id:monotaro-tech-blog:20210415194219p:plain

昨年のインターンシップはかなり少人数だったようですが、今年は15人くらい参加していたと思います。正確な人数は忘れてしまいました。。。(メンター注記: 去年は5名、今年は19人参加頂きました!) 他社のインターンシップよりは小規模なイメージです。

開発テーマは欠品情報を返すAPIの作成でした。欠品情報というのはある商品の購入可能状況を示すステータスです。具体的には、在庫があり購入可能である場合、廃盤である場合、在庫はないが取り寄せられるので購入可能な場合などのように、細かく分類されています。API仕様に基づき、クエリパラメータとして商品番号の指定や出荷締め切り日の範囲の指定などを実装しました。

現在は欠品情報APIが部門内で複数存在するため将来的には統合する予定であるため、その種づくりをするというのが本インターンシップのモチベーションです。インターン期間中にはそこまでできなかったですが、欠品情報をデータ分析してこのカテゴリの商品は欠品しやすいので在庫量を事前に調整するなどの在庫管理や物流の最適化にも応用できるのはないかと思います。

インターンシップの学び

当初の仕様以上にガンガン開発するというメンターの方の予想にに反し、BigQueryのテスト作成やアーキテクチャの修正で思いのほか時間がかかり、仕様をほぼ実装するところでインターンが終わってしまいました。これについては残念に感じるところもあるのですが、テスト駆動開発のような開発が経験できテストの重要性を身をもって理解できたことは大きな収穫でした。また、設計段階でよく考えてアーキテクチャを作らないと痛い目を見るということを実感できたことも良い経験になりました。これらの経験から結果的には良かったのかなと思っています。

技術的には他にGCPやBigQueryを利用することができたことも良い経験をさせていただいたと思っています。費用面から個人では手を出しにくい大規模データを触らせていただけて非常に楽しかったです。業務を通してより勉強したいという気持ちにもつながりました。

また、最終発表の際に入れ子になったカテゴリに所属する商品の欠品情報をどのようにBigQueryで扱ったのかという質問が非常に印象に残っています。私が扱ったデータはインターンのために用意されたものだったので、階層構造は2,3層程度だったのですが、実際のモノタロウで扱っている商品はもっと深い階層構造を持っているので工夫が必要です。このような実務の話まで考慮できるようになりたいと思いました。

会社の雰囲気

今年は完全にオンライン開催だったので実際に出社したり倉庫見学をしたりという体験はできなかったのですが、ミーティングや勉強会に参加させていただきました。こちらは勉強会の様子です。モノタロウの検索システムについて教えていただきました。ティッシュじゃなくてティシューという商品名なんだよ、という表記ゆれや曖昧性について教えていただきました。より詳しく検索システムについて知りたいと思う良い機会でした。ありがとうございます。

f:id:monotaro-tech-blog:20210415194347p:plain

こちらはミーティングの様子です。東京オフィス、尼崎オフィス、自宅と皆さんバラバラです。東京オフィスはカスタマーサポートの方の声が聞こえます。

f:id:monotaro-tech-blog:20210415194451p:plain

会社の雰囲気ですが、以下の三点が特に印象に残っています。

  • 落ち着いた雰囲気
  • 外国人の方が多い
  • 新しく入社される方が多い。

まず、一つ目は全体的に穏やかな雰囲気で働かれているということです。モノタロウには「他者への敬意」という社風があり、それが実践されていることを実感しました。心理的安全性という言葉をよく耳にしますが、それに近いような印象です。実際非常に居心地がよく、仕事がしやすいと感じたので良い社風だなと思います。

二つ目は文字通りなのですが、どの部門にも外国人の方がいらっしゃいます。海外事業の展開に伴い多くの外国人の方が入社されているようです。今まで自分が見てきた会社では一番国籍という意味で多様性がある会社だと思います。

三つめは本当に今急成長しているんだなということを実感しました。タウンミーティングという全社ミーティングでは新しく入社された方々を紹介されていて会社がどんどん大きくなっていることを実感しました。なかなかこういうスピード感のある瞬間を見ることはないので非常に貴重な体験をさせていただきました。

最後に

メンターおよび人事の皆さまがインターン生を暖かく迎えてくださったモノタロウの皆さんありがとうございました。非常に濃密な5日間を過ごさせていただき貴重な経験ができました。このレポートが今後のインターンを検討する学生の皆さんの参考になれば幸いです。